転職するメリット・デメリット

転職するメリットとして多くの人が実感しているのは、新しい環境で心機一転できることだ。人間関係を一度リセットして、新しい上司や同僚、取引先、お客様との関係を作って仕事ができる。実際に、離職の理由として人間関係を挙げる人が多いので、転職によって環境を変化させたいと考えるのも自然なことと言えるだろう。

また、年収アップというメリットもある。今まで築いてきたスキルや実務経験をより高く評価してくれるの企業を見つけて移ることで、より良い待遇を得られる。生活レベルを上げることにつながると共に、正当な評価を得られるということでやりがいを得ることもできる。

視野が広がるのも転職のメリットと言えるだろう。一つの会社だけでキャリアを積んでいると、その企業の慣習や考え方しか持てないことがある。転職することによって、違う側面から物事を考えたり仕事に向き合ったりできる可能性があり、社会人としての成長を見込めるというわけだ。

一方、転職にはデメリットもある。まず、新しい会社になじめないリスクが生じる。転職活動をしていた時の情報やイメージとは違って、ハードな業務だったり人間関係が厳しかったりすることがあるのだ。もしくは、同じ仕事内容でもその進め方が自分には合わないということもあるだろう。

他のデメリットとしては、転職に伴うコストがかかることだ。退職から次の会社への入社まで空白期間が生じるため、その分の給料がもらえない。多くの企業は長く勤続することで退職金が増える制度を採っているため、転職することで実質的に退職金が減ってしまうというリスクも間接的に生じる。